業界全体のＣＤ売り上げが低迷する中、「歌姫３」は初回出荷８万枚でスタート。不安視する声もあったが、全国のレコード店から注文が殺到し、３日間の追加注文は５万枚と快調な出足を見せた。明菜はデビュー以来、廃盤になったものやベスト盤を含め５０タイトルを発売。金額に換算すると４５０億円に達するといい、歌姫・明菜の存在の大きさを改めてしらしめた格好だ。

　また「歌姫３」で、同シリーズ３作の合計が１００万枚を突破。同アルバムは明菜が男性アーティストの名曲をカバー。井上陽水の「傘がない」や安全地帯の「恋の予感」といったニューミュージックから、石原裕次郎の「夜霧よ今夜もありがとう」、郷ひろみの「ハリウッド・スキャンダル」、内山田洋とクールファイブの「東京砂漠」など幅広い楽曲をカバーし新たな明菜ワールドを展開している。

〔写真：エマニエル夫人風のジャケットも評判。「歌姫３」が好調の中森明菜〕

◆中森明菜アルバム売り上げベスト１０◆ 順 タイトル 売上枚数 発売年月 １ ＢＥＳＴII ８０・９ Ｓ６３・１２ ２ ＢＥＳＴ ７７・４ Ｓ６１・４ ３ バリエーション ７４・３ Ｓ５７・１０ ４ メモワール ７１・０ Ｓ５８・１２ ５ Ｄ４０４ＭＥ ６５・１ Ｓ６０・８ ６ ポシビリティ ６２・４ Ｓ５９・１０ ７ ファンタジー ６１・６ Ｓ５８・３ ８ クリムゾン ６０・１ Ｓ６１・１２ ９ ビター・アンド・スウィート ５５・６ Ｓ６０・４ １０ エトランゼ ４８・２ Ｓ５８・８ 【注】売上枚数の単位は万枚

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