たぶん、日記
このページの概要
☆
本ページは、映画をみたときの感想として、もっとも頻繁に使う言葉が、「つらかったです。」である、という、なぜ映画をみているのかが自分でもよく分からない、私(ogalin)による、アニメ、音楽などの感想日記です。別に、辛口とか批評性とかを意図して「つらい」「つらい」と書いているわけではなく、普通にみての感想が「つらい」、ということなので、映画をみることが大してつらくない、という読者のかたは、
「つらくありませんでした。」→「素晴らしいです!」、「つらかったです。でも、現代的なのでしょうか…」→「普通。」、「あまりにも、つら過ぎます。」→「つまりません。」
と、読み替えていただけますと、だいたいチューニングが合うのではないでしょうか、と、ogalinは考えています。
2003年6月の日記
6月1日〜6月30日
20030630
乙一の文庫落ちした旧作
「平面いぬ」
読了。あいかわらず、高品質なのだが、自己犠牲泣き話が続くとちょっと飽きる印象。
っつうか、近作の「GOTH」や「暗黒童話」がそのパターン止めてるのは、むしろ若き天才が成長中と解すべきか。
宮部みゆきが「東京殺人暮色」「今夜は眠れない」「ステップファーザーステップ」といった、万人受けする、いってみれば初期の勝ちパターンだった、半ズボンいたいけ少年ものを書かなくなっていったのと同じように。
そういう成長で小説がつまらなくなるなら最悪だが、そういうわけではないのだから、ちょっとさびしいだけだ。
乙一も「Seventh Room」みたいな泣かせはいつでも書けるってことなのだろう。
というわけで、乙一の新作「ZOO」を期待しつつ読み始める。今後の新作はハードカバーなのだとヤングアダルト読者層にはちょいきついかもしれないけれど。
20030629
SFM8月号でも挿絵幸村誠との対談ページが載ってる、小川一水
「第六大陸」1
を読む。
女子校生キャラでコーティングされた宇宙開発萌え小説。
NASA交信シーン的パニくらずにトラブル対処するシーンがたくさん出てくる、「星のパイロット」や「ロケットガール」の仲間。
主人公のキャラ立てより、第一宇宙速度の説明のほうが、気合が入ってるようで、(現実の)宇宙開発愛のない読者が馬鹿にされてるような気がしてくるとこも同じ。
全2巻らしい展開の早さは悪くないから、次は読むと思うけど。現実に対して、特定のかかわりを強要する小説って、なんか不健全な気がして嫌。
20030626
キングゲイナーDVD6巻
相変わらずの巨大ロボ忍術合戦の痛快さと昨今のアニメでは珍しい人情話が渾然となったまま、「オーバーデビル」という終盤への伏線登場?続きが単純に待ち遠しい。
GANGSTARRの新譜
「THE OWNERZ」
待ってたぜ、DJ Premier。ピアノ音とかの単調なループと黒いグルーブ、そしてゲストが来るとすぐ喰われてしまうGuruの眠そうなRapp。いつもの彼らだ。90年代前半東海岸型HIPHOPだ。
PUBLIC ENEMYとか、あくまで前衛ロック耳でHIPHOPを理解してた(それはそれで間違いじゃない、とは今でも思ってるけれど)わたしに、「DAILY OPERATION」で、ノイズがなくて単調でも、メロディも歌も楽器もなくても、「音楽」があるんだ、と、音楽はここまで引き算できるものなんだと教えてくれたGANGSTARR。
ソウルっつうかファンクの本質をここまで、わかりやすい形で切り取って見せた彼らの教唆を受けてなかったら、JAMES BROWNとか黒人音楽全般をわたしが、真面目に聴きだすことはなかったろう(そういう遡り学習で音楽を聴くから、わたしの音楽歴はどうもいびつなのだが)。
とはいっても、わたしも最初は、念仏にしか聞こえなかったのだが、GANGSTARRの音楽。
ともあれ、GANGSTARRの音楽は、その引き算度で、今でも、わたしの知る音楽の中で一つの極北にいる。この音が今のシーンに受け入れられるかどうかは正直疑問だけれど。
「ギャラクシーエンジェルキャラクターファイル2」
蘭花名義での田村ゆかりの3曲。TMネットワーク系「キーボード」が炸裂する1曲目も時代を1周回った味があるのだが、3曲の中では「fortune love」の焼き直しが好み。
ドラマは、ブロッコリー制作のゲーム世界観。具体的男がいるとわかりやすく、「サクラ大戦」的ギャルゲー世界になってしまう。ゲーム未プレイで、アニメしか知らないわたしには、「で、オチは?」っって感じなのだが。キャラクターとして正しいのはこちらの方なのだろう。
20030625
Techsideで紹介されてた「はたらこねっと」のポスターでも胸の開いたsexy路線の広末涼子。
写真集+DVD
「NewYork RH Avenue2003」
を観る。写真集でも谷間系の写真あり。まぁ、お年もお年ですし、こういうのも良いのでは。
ただ、トイレの上に(モデルっぽく)座ったりしてますが、そういう大人の色気、とかある人じゃないので、藤原紀香に通じるビールの水着ポスター的非生物感あふれた記号セクシー表現が、ちょいと痛々しくもある、かな。表情もお得意の瞳孔おっぴろげばかりで人間的な感情の表出があるわけではないし。存在感はあるが。
DVDのほうは、写真集撮影風景と、映画
「恋愛寫眞」
撮影風景の2本立て。音楽が、イメージDVD特有なんかでおなじみな、砂糖入れすぎのアール・クルー風なのはしょうがないか。
写真集撮影風景での「アイドルの素顔」な自分語りは、まぁよくある風でしかないのだけれど、映画撮影風景のほうでは、堤監督相手に、お互い同士でフォローし合うような感じが出てて、観てるとちょっと和む。「出番が意外に少なくてすいません」とか自分で言ってしまう堤監督のキャラのせいだぁね。映画観ちゃってるので、「映画に期待してください」的なコメントにはニヤついてしまうのだが。
「SFマガジン」8月号表3にに「Theビッグオー2nd season」の広告が!「ディックが、プリズナーが、特撮が好きなら絶対ハマる!!」か?
14話をDVD買って見直したら、巨大ロボ版少女革命ウテナだという気がしてきたので、設定の無矛盾性とかは、小さいことに思えてきた。ので、あのラストも当然あり、という今日この頃。TVKの電波状況が悪い中で本放送を観てたので、3匹の中のフォウにDVDで観て初めて気づいたりして。
そろそろ発売の2巻買いに行かなきゃ。
ちなみに表4は「ターミネーター3」の広告。予算の違いかね?
20030623
EW&F「THE PROMISE」を聴く。
いい意味で変わらねぇ。
JBの新譜がその「存在感」では70年代全盛期にはどうしようもなく及ばないのとは対照的に、こないだ全米1位を取った40年選手?のアイズレーズやEW&Fみたく美メロとコーラスが売りだと、曲の出来だけでなんとかなってしまうのでは。アルバムをベスト盤以外に数枚しか持ってないわたしでも、聴いたことありげな曲も多いのだが、気持ちいいからいいじゃん。ミディアムテンポのコーラスから歌い上げスローへの展開になる曲(けっこう多い。ブギーのつかない「WONDERLAND」とか。)が特に美味。
長岡秀星じゃないけれどジャケがEW&Fらしい「宇宙的」なイラストなのもまたよし。
と、思ったら1978年のSessionとか入ってるし。往年っぽいのは単に昔の曲だから?でもでも、別に2003年作の曲から浮いてるってわけでもないし。
20030619
死んだ筈らしい、広末涼子が恋人とカメラで撮り合う予告編を観て、映画
「恋愛寫眞」
は、ひょっとして、「20世紀ノスタルジア」の再臨?かと勝手に思いこむ。
その予習として、「20世紀ノスタルジア」のDVDを再見。
自分のことを宇宙人と言って地球観測の映画を撮るという少年に勝手に協力し、ミュージカルなので、電波びんびんの唄を歌い、しかも惚れてしまい、少年が途中まで撮った映画を完成させてしまう放送部少女のお話。
現実をビデオでハッピーに再構成する(当初の心中話的)設定だったのに、15歳の広末が持っていたオーラにあてられたせいか現実もハッピーエンドになってしまい、「よくわからないがハッピー、広末出てるし」というしかない「おかしな映画」になっていた。
監督(&脚本&電波唄作詞作曲)のひとは、主人公と自分の区別ついてないかもしれず、脳内妄想垂れ流しもいい加減にしろ。というつっこみを(我に返ったら)誰もがせざるを得ない。
だが、その妄想を共有できるならば!
すばらしい映画ですねぇ、「20世紀ノスタルジア」。わたしはこの映画のすべてが大好きだ。
川原由美子の「KNOCK!」の中で最後に舞と撮る映画のような(エロっていうわけではない)男性向メルヘン好きにはお勧めだ。
が、「恋愛寫眞」は、今の広末の(本格派女優指向な)立ち位置からみて、女性向け恋愛映画的なんだろうなぁ。
と、思って観てきたのだが。松田龍平主演の謎の女広末を追え!な普通のサスペンス映画(+ちょっといい話系:ネタをオープニングでばらすタイプの)でした。
広末は今でも美人だ、ちょっといない美人だと思う。ちょっと舌足らずの声も魅力的だ。
けれど、世界を勝手にハッピーにするオーラを放っているわけではない。もう無敵の15歳ではないのだった。
ちょっと、天然入った、アートな女子大生でした。JAMFILMSで広末が演じたキャラもアートな女子大生だったが、あれは一人芝居だったので、「不思議ちゃん」だったけれど、本作では、松田龍平演ずる相手役の「男から観た女」として描かれているので、天然といっても「天然キャラという媚び」のあるかわいい女ではある。
女性受けはけっこうしない映画じゃないかなぁ。
さて、映画は広末だけでできているものではない、普通は監督とかの色が濃く出るものなのだ(「20世紀ノスタルジア」は例外)。
で、「TRICK」の人とわたしに分類されてる堤氏のけれんみたっぷりの演出(「字幕」の多様や、深夜TVでもどうかというギャグ。「外人」のような外国人描写とか)は、男女ともに存在感はあるが、演技力は???という感じの本作では、どうでもいいシーンでの観客の注意を逸らすものがあることになり、きわめて有効。
「TRICK」の仲間由紀恵だって、他のドラマだとセリフを覚えるのが精一杯の「大根」に見えてしょうがないし。
しかし、この映画の見所があるとすれば、なんといっても、小池栄子。未見の人にネタ割はかわいそすぎるので、以下背景色。
拳銃とスタンガンを振り回し、錠剤をほおばって、すごい三白眼で「死ねぇ!」とかいうシーンはこのまま「エアマスター」に出てもいいくらいのテンション。作中ではあまり意味はなく、どちらかというと堤氏的こけおどしのひとつなのだが。「TRICK3」では犯人役出演希望。
評価はTVの2時間スペシャルぽさが激強だが、堤ファン、今の広末や松田龍平のファンなら、納得は出来る、といったところか。
20030616
過去ログやメール送信フォームといったリンクに本HPに
バナー
を着けてみました。バナーといっても色帯GIF上に、(画像表示しない場合に表示される)alt文章相当の説明文字が載ってるだけなので、バナーで伝えなければならない何らかの意味があるわけではない。単にダウンロードするデータが増えるだけ。デザインセンスとかいうものはわたしにはないし。
そもそも、わたしは、基本的に「画像を表示しない」でこのHPを観るので、何の影響もないのだが。
先日のSFM特集
リストにも挙げられていた、舞城王太郎
「煙か土か食い物か
」読了。うーん。ちょっと薬ハイだったころの筒井康隆系を思わせる饒舌な一人称が特徴な新本格こじつけ暗号ミステリーで、昨今の日本SF作家の線の細さとは比較にならないような、強引な魅力のある小説ではある。三島賞って、小林恭二や中原昌也といった筒井康隆テイストのある受賞者歴の賞を取ったというのもうなずける。ただ、他ジャンル固有名詞の引用がさしてかっこいいとは思えないせいか、ほかの作品も同じようなんだろうなぁ、もういいや、という気になってしまったのも事実。
20030615
新しい
PC
を衝動買い。12kgを持ち帰ったら二の腕が筋肉痛で、わたしのボクサー生命絶望。最初からそんなものはない、と言うのは別として。
その新しいPCのDVDドライブで、点検がてらアニメージュ7月号付録DVD
を観る。
R.O.D.TVのプロモ映像と、OVA副音声と変わらぬ監督&原作者のへたれトークぶりからみて、たぶん大丈夫だろう、TV版も、という安心感。
OVA・小説・漫画版の主役である読子が出ないと聞いたときは、スタッフは何考えてるんだ、と思ったが、けっこう顔出し仕事が増えている声優都合かもしれないし、ね。とりあえず、作品を観るまでは期待大。TVではさすがに副音声はやってくれないだろうけれど。DVDでやってくれたら1巻は絶対買います。
プロモ映像にOVA版主題歌(いかにもスパイアクションのテーマ曲って感じのジャズ系ギターが印象的な名曲!)のアレンジ版が使われてたのが一番嬉しかった。
ちなみに本誌は、読むところが声優グランプリ以上に私にとってはなかったりする。
20030612
書くことがなかったので、また日があいてしまう。
黒人音楽専門誌
BMR7月号
を読む。
エミネムインタビューが次号回しのせいか、あまりボリュームがないのだが、映画
「8miles」
特集あり。音楽的な興味中心でみた場合のこの映画の評価としてはわたしの中の評価と重複(それゆえ記事に驚きはない。)してる。でも、日本でこの映画を観る人や、コンサートに集まっている人たちは、この雑誌の読者というより、ロッキンオンに煽られた人たちっぽい気がすごくするのだが。そういう人たちにはどうなのだろう。と思った。
今号には、エミネムとアシャンティのリバーシブルポスター付き。ファンがいるとしても、ソウル親父たちだろうし、ポスターを部屋にはりたがるとはとても思えないのだけれど、なぜか毎号ポスター付き。初心者のための用語解説コーナーとかあって、読者層若返りを図っているのか、BMR。
そのアシャンティのインタビューは、今一。
R&B系アイドルのインタビューって得てして、ショウビジネス/芸能界ばりばりの建前のみ語るようコントロールされたものになりがちで、英国のロッキンオンことNMEの記者と喧嘩することだけには長けている英ロックの人のインタビューに較べると(被インタビュー者の音楽に興味がないと)つまらないのだが。このインタビューもそんなやつの典型。ちょっと、このインタビュー読んで彼女のCD試聴しようとは思えなかった。そういう風な機能は最初から期待すべきではないのだろう。
最後に(って次号に続くので今号分最後ということなのだが)軍人家庭へのチャリティコンサートをするとは、戦争支持なのか、みたいな質問がされているのだが、当然のように建前で返されてしまうのだった。
BMRわたしにとっては、ディスクレビューの他は、、けっこう丸屋九兵衛の連載エッセイを読むために買ってるような気も。今回のも「ブレイド2」のリーパーズがブロスの片割れ(懐かしい)っていうネタからスタートしてて、オタクねたと音楽ネタとをブリッジさせる文章は好きだなぁ。たしか、秘宝にも記事書いたことあった筈。SFマガジンの連載はネタ選びが苦しすぎそうだが水玉なきあと、SFMの連載で唯一気になってるのでがんばって欲しいところだ。
PC
のファン音が耳障りになってきた。PC自体というより、わたしの気分的に。食事量を減らしているので気が立っているせいか。キャプチャーボードもMPEG1のみであるせいか、アニメ「テクノライズ」のような暗い画面は何が起こっているのかよくわからなくて、その点でも不満がたまる。世の中には、水冷とかMPEG2キャプチャーボードとかあるそうではないか。液晶一体型PC気に入っていたのだが、99年のものだし、そろそれPC買い換えか?
20030608
未だヘヴィーローテーション中の
「ミラクル★テレパシー」
の作曲者、福間創をGOOGLEで検索。
90年代のP−MODELメンバーだとわかって、煩いテクノぶりに納得。わたしのP−MODELファン歴は、アナザー・ゲームまでのニューウェーブロック期なので、それ以降の、アタック音の煩いシンセ+変態ヨーデルというスタイルには、どうしても「ギターひいて下さいよ、平沢先生」という感じになってしまうのだけれど。
世界初!日本初!!究極のアニメーションガイドブック
「世界と日本のアニメーションベスト150」
byふゅーじょんぷろだくとを読む。
いってみれば、アニメーション(=「アニメ」+個人製作系アニメーション+フルCG映画)版「このミステリーがすごい」。画面写真を集めるだけでも労作なのだろうし、わたしにも興味深い記事は多々あって感謝してます。以下はその上でのコメント。
合計点統計より、個々人のコメント付き投票結果の方が、「わたしの好きなこれをベストに入れてる人が他に何を上げてるか」を見るべきものである点でも「このミス」同じ。
が、それゆえの問題もあるかと思った。「このミス」でいうところの、冒険小説派と新本格派のセクト主義的対立というか、守備範囲が特定の範囲な人が多いのと、「個人製作系アニメーション」には絶対的な評価が既に決定済みなのでは?というような気が。
わたしがリスト内で見てる数少ない作品の内の一つである、ヤン・シュワンクマイエル作品について、面白いけれど、歴史的(政治的)な意義抜きで、今、ベストに上げるような作品かどうか疑問に感じたからだが。
それに、本文中に「ジュラシックパーク」をCG映画として評してる人や、イエローサブマリンのセンスとインターネットで発表される作品(フラッシュ?)との類似性についてコメントしてる人がいるし、座談会では「アニメーションにストップモーション特撮が入らないのは評者の人選が、、、」みたいなこと言ってるけれど、そのとおり、評価の一面性を問題あると自覚してるなら何とかしなよ、と思った。少なくとも「世界と日本のアニメーション」と見栄を切るのならば。勿論、個々の評者によって守備範囲があるのは当然なのだけれど、「このミス」がそうであるように、人選でバランスを取ればその問題はある程度解決できるはずなのだから。
とはいえ、今観る手段がない(観ることができる本人改訂版「王様と鳥」は、いつものようにけなしまくり)「やぶにらみの暴君」をベストに上げるってことは、初心者向けバイヤーズガイドではなく、マニア身内による身内のための身内向け経典?つうことはわたしとか、お呼びでない??それならそれでいいけど、さ。
別に「パットとマット」が入ってなかったからって、拗ねてるわけじゃ、、、あるのだが。
いわゆる「アニメ」界隈では宮崎駿が強いのは、わたしも「トトロ」好きだけれど、他は観てないのでは?疑惑も(前述同様の理由で)拭えない。クレしんの原恵一が、「人狼」を、「アニメ」的なクリシェがない点で、評価してる(のはともかく劇場で観てるってことが)、なんとも、嬉しかった。
酸素
を吸いながらフットマッサージというもののチラシを知人が見つけてきて、酸素を吸ってるさまの間抜けッぷりにとりあえずプレーイすることに。
と、思ったら、わたし、病的なくすぐったがりなんで、、、マッサージ中は大緊張。マッサージ師の方に苦笑されてしまいました。とほほ。
そもそも、フットマッサージって油塗りたくってゴリゴリやる(でも、わたしにはくすぐったいのだが)ので、生足でサンダルはくような女の人の足を綺麗にするためのものじゃないかなぁ。わたし&同行者以外の客は女の人だったし。
ちなみに、酸素は鼻の前にホースを取り付けて、そっから吸うんですが、あんまり意味はなかったような。高圧酸素タンクベッドのコースってのもあって、そっちにすればよかったかなぁ。銀英伝に出てきた「30分で8時間の睡眠効果、戦場で使用」の奴みたいだし。
おぉ、今日はちゃんとした日記サイトのようだ。
20030606
「マトリックス」TV放映版
で最後の1時間(モーフィアスが捕まるとこから)だけ復習。それまでは(日曜日寝過ごしてしまった)「堀江由衣の天使のたまご」BSQR版を観ていたのである。新曲「Angel、恋をした」の岡崎律子ぶりは(岡崎作とはいえ)なんか自己パロディっぽい。こういうのスタイルが確立してるっていうのかなぁ。
「マトリックス」は一応劇場で観てるんだけれど、細部は結構忘れてる。こんな延々とエージェント・スミスと戦ってたっけか。
ただ、現実をデフォルメしたすごいCGで気持ちよくなるのが売りだが、お話自体はコンピュータに支配された人間の反乱という、手垢の付いたエスエフ(サイバーパンク以前)。予告編で気持ちいい部分に慣れてしまうと、本編は驚きのない作品だった、という作品全体の印象は変わらず(マトリックスリローデッドの予告からは、観に行くときに予告編慣れしないように、なるたけ目を背けようと努力してるのだが、ジャンル映画をやる映画館に行く以上、無駄な抵抗ではある)。
TV放映版のネオを演じた小山力也氏の声はかっこよくて、ネオへの感情移入をさらに殺いでいた気がする。小山氏といえば、わたしの印象は、かっこいい声で情けない行動しかしない、フィギュア17のDDだから、ネオとはある意味逆キャラ(なよっとしてるが実は勇者)だし。
DVD「アニマトリックス」
も観る。
2980円と安かったからね。
しかし、よく動くが人間味のないキャラで落ち無し話、っていう自主制作の「短編アニメーション」な印象。
なんのひねりもなく和風マトリックスした川尻善昭の「プログラム」が現実デフォルメの気持ちよさも本家ばりで、一番面白かった。
コンピュータが世界を支配するまでを説明した「セカンド・ルネッサンス」の手垢付いた感はマトリックスらしい、と嬉しくない再確認。
20030605
何か新規開拓したくなって、結局
スガシカオの「SMILE」
聴く。
グルーブがないんですけれど、彼の音楽。
んちゃか、んっちゃか鳴るギターとかFUNKの記号はたくさん入ってるんだけれどリズムが正確すぎませんか?なんか機械っぽい。
FUNKスタイルは作為で、本質は曲を聴かせたいキリンジみたく、メロディーのひと、っていうかAOR/フォークのひと、なのでは疑惑(って曲がアレンジに因らずいいってことだから、決して悪いことじゃないのだけれど)が。
歌詞も、「ぼく」が「きみ」に向かって歌ってる筈なのに、同じ楽曲の中で「ぼくら」って語を使う2重思考/構造になっている。「ぼく」は結構情けない奴なのに、「ぼくら」にはきれい事いうのは、詩の状況がつかみづらくてやや混乱させられる。
期待されてるもの
本人の資質
FUNK
AOR
未来のあるぼくら
小心者のぼく
あー、テーブルタグを使ってみたかっただけで他意はないです。
「ぼく」しか出てこない曲には、委員長萌え的妄想炸裂の「優等生」みたく、面白い詩もあって、曲もプリンス的?密室FUNKしてたりしてて、わたしの評価はそういう曲のほうが高いのだった。
友達の弟へのホモ片思いを歌った「はじめての気持ち」の詩には、(こういう「異色作」を、支持者がOL層みたいなアーティストがやるのねぇ。平井賢にもストーカーの心情っぽい曲あったけれど。)ちょっと驚いたけれど。この曲、片思い、つまり、相手がいないところでの歌だから、曲の中でのぼく「ら」、は脳内「きみ」ってことになる。結構他の曲も、実は妄想系ソングってことなのかも。
あと、初回限定のライブ2曲は、こういう高品質に作り込む人の場合、音質以外はスタジオ版と変わらない気もするが、お得な気分ではある。
もちろんslyを聴いてた方が圧倒的に気持ちはいいし、絶賛はできないのだが、曲や演奏が高品質であるのは確かだし、今後もちょいと気になる、というのが総合評価。
20030603
映画
「8miles」
の音楽
がイイ。
映画自体も観てきたのだけれど、浜田省吾の曲みたいな世界観の青春映画か、サンプリング中心の東海岸型HIPHOPに興味がある人には薦められる。でも、それ以外の人にはどうかなぁ。
わたしはサンプリング中心の東海岸型HIPHOP好きなのでオーケー。
映画の中では、話のせいもあって延々と低音ごりごりのHIPHOPビートがかかってるのだが、気持ちいい。
ってなわけで、CDラックから映画で使用されたthe pharcyde(キック・ザ・カン・クルーあたりにも影響を与えたとわたしは思ってるんだけれど、脱力系合唱hiphopグループ。曲がメロウ)の2nd「LABCABINCALIFORNIA」(映画で使われたのは「RUNNIN’」。淡々とした念仏系ラップがループする名曲)を引っぱり出して聴き直し。メンバー二人になっちゃったんだけれど最近新譜出たんだよなぁ、the pharcyde。今時音になっちゃってたら悲しすぎるので、スルーしてたんだけれど、買いに行くか。
ところで「8miles」サントラ1(サントラは2つ出ていて、それでも未収録の映画使用hiphopが結構ある。cypress hillとか。)にはhiphop以外に女性Voも2曲入ってて、これが両方ともスロー。1つはアルバム出たばかりのmacy gray。70年代ちょっと入ったR&B、つまり日本で一頃はやった「アールアンドビー」なので、わたしにはちょっとなのだが。
もう1曲は
boomkat
っていう映画の中では主人公エミネムの元カノ役でちょっと出てた、モデルっぽい美人+その兄のユニット。
サントラに入ってる「wastin' my time」は、アンニュイ女性Vo+弦メロディー+ループというTRIPHOPっていうか
portishead
の名曲「GLORY BOX」っぽくて気に入り、アルバム「BOOMKATALOG.ONE」を買ったんだけれど。
アルバムはTRIPHOPだけじゃなかったので残念。普通の打ち込みポップスやっちゃうと、声が一本調子で安っぽい感じ。アニー・レノックスには10年早いっていうか。
TRIPHOPって歌が下手だけれど声質は魅力的っていうアイドル声優みたいなひとたちには凄く向いてるスタイルだと思うので、個人的には全編「wastin' my time」ライクで通してほしかったなぁ。
先日のSFM感想
で、触れた
「AIR」
をプレイ中。霧島佳乃編、終了。繰り返しフレーズの多さと銀色夏生的装飾過剰ぶりは、読む文章としてはどうかと思う。精神年齢5歳な女の子ばかりなのは、この先に意味づけがちゃんとされると良いのだが。
それはさておき、わたしはこの種のゲーム解くのが下手なので攻略サイトを探したら、リンクの謎が解明。これまで、本HPはキーワードへのリンクが機能していなかったのだが。#が多かったらしい。
「オールカラーで楽しく学ぶはじめて作るホームページ」
間違ってるじゃないか。この機能知りたくて本買ったようなものだったのに。
勿論、「hpが変なときはまず、タグの閉め忘れを疑え」「どんな更新でもしないよりまし」といった教訓を得たので無駄ではないけれど。
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なお、今は、
たぶん、ウエブログ
にて更新中ですが、unicode非対応のブラウザ(zaurus mi-e25dc等)対策として、こちらにもテキストのログを適時置くことにします...ってことだったんですが、最近、ココログのほうが事実上、閲覧・更新不能に近いぐらいレスポンスが悪くなることがあるので、こちらでも同時更新しています。
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