花火２大会は休止か　図書館本館改修など中止　三木　

　三木市は、観光を含むまちづくり施策の見直しを進め、市民に親しまれてきた催しへの補助の休止にも踏み込む。七十年以上の歴史がある花火大会も中止となる公算が大きい。旧玉置家住宅の厨房（ちゅうぼう）の開設や、市立図書館本館の改修は取りやめる。

　花火は、三木が一九三〇年代から、吉川が八〇年代から続く恒例行事。吉川では合併後、中止する案も出たが、住民や企業の募金などもあって継続となっていた。

　また、薮本市長の就任後に始めた春の市民ふれあいまつりも休止し、同時期にある「別所公春まつり」の武者行列への補助を中止。行列の実施は難しいとみられる。

　旧市街の観光振興も、地域の食文化発信を目指していた旧玉置家住宅での厨房の開設をやめる。市観光協会が入る観光交流会館の整備は当初計画の五年先の二〇一四年度以降に先延ばしする。

　市立図書館は〇九年度に一部を改装する計画だったが、中止。「吉川、青山分館などとの連携で、利便性を高める」（行政経営課）としている。三木鉄道の跡地活用でも沿線の花の道敷設はしない。

（佐伯竜一）

(2/21 10:37)