東京都 乳児の家庭に水配布へ
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東京都 乳児の家庭に水配布へ

3月23日 21時39分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京・葛飾区にある都の浄水場の水道水から、1歳未満の乳児の摂取制限の指標を上回る量の放射性物質が検出された問題で、東京都は、この浄水場の水を利用する東京23区と多摩地区の5つの市で水の確保が難しくなっているとして、乳児のいる家庭を対象に、24日、ミネラルウォーターの入った24万本のペットボトルを配ることになりました。

東京都葛飾区にある都の金町浄水場の水道水では、22日午前9時に採水して検査したところ、放射性ヨウ素131が、1歳未満の乳児の摂取制限の指標の2倍以上に当たる1リットル当たり210ベクレル検出されました。東京都は、金町浄水場の水道水を利用する東京23区と武蔵野市、町田市、多摩市、稲城市、三鷹市で、乳児に限って水道水の摂取を控えるよう呼びかける一方、この地域の事業者や保育園などの施設に対しても、1歳未満の乳児が飲む可能性のある飲み物や離乳食にこの水道水を使わないよう呼びかけています。東京都水道局は23日夜、記者会見し、東京23区と多摩地区の5つの市の店などでミネラルウォーターの買い占めなどが起きて水の確保が難しくなっているとして、24日、550ミリリットルのミネラルウォーターの入ったペットボトルを、あわせて24万本配ることを発表しました。この地域には、1歳未満の乳児およそ8万人がいて、配布する対象は乳児のいる家庭に限定し、24日、準備ができしだい、23区と対象の市を通じて乳児1人当たり3本を配ってもらう予定です。東京都は追加の提供も予定し、業界に対してはミネラルウォーター入りのボトルの増産を要請しました。