バーブ佐竹さん死去、68歳多臓器不全
「女心の唄」などのヒット曲で知られる歌手バーブ佐竹(さたけ)さん(本名・佐武豊=さたけ・ゆたか)が5日午前11時50分、多臓器不全のため都内の病院で死去した。68歳だった。
佐竹さんは、今年1月から体調を崩し、入退院を繰り返していた。人工透析を行いながら、歌手活動も続けていたが、2日に体調不良を訴え、そのまま入院。家族にみとられながら息を引き取った。この日遺体は病院から都内の自宅に運ばれ、妻政子さんが終日連れ添った。政子さんは「歌だけの人でした。職人のようでした。もっと歌が聴きたかったです」と話した。
佐竹さんはナイトクラブ専属歌手など長い下積み生活を送った後、64年のデビュー曲「女心の唄」が250万枚を超す大ヒットに恵まれた。ブルース系のハスキーな低音の歌声で人気を集め、65年からNHK紅白歌合戦に4年連続出場。その後「ネオン川」「カクテル小唄」など女心を歌った曲が相次いでヒットし、「顔じゃないよ、心だよ」の名セリフでも知られた。
通夜は、9日午後6時から東京都文京区本駒込2の20の8、天然寺で、葬儀・告別式は、10日正午から同所で行われる。喪主は政子(まさこ)夫人。お別れの会が来年2月に行われる予定。
[2003/12/6/08:07 紙面から]
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