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日本人初!最年少!14歳・柳楽優弥が主演男優賞
日本の14歳少年が快挙を成し遂げた。南仏のリゾート地で開催されていた第57回カンヌ国際映画祭の審査結果が22日夜(日本時間23日未明)発表され、是枝裕和監督(41)の「誰も知らない」に主演した柳楽優弥(やぎら・ゆうや)が男優賞に輝いた。日本人の同賞受賞は初めてで、史上最年少。都内で緊急会見した美少年は「すごい賞をいただいてうれしい」と照れた。パルムドール(最高賞)は、マイケル・ムーア監督(50)の「華氏911」が獲得した。(鈴木元・特派員)
都内在住の中学3年生がカンヌの歴史に新たな1ページを刻んだ。映画のタイトルではないが、“誰も知らない少年”が射止めた勲章。過去にマーロン・ブランド(52年「革命児サパタ」)やポール・ニューマン(58年「長く熱い夜」)といったビッグスターも名前を連ねる男優賞受賞には列島も驚き、拍手を送った。
メーン劇場で行われた授賞式。審査委員長のクエンティン・タランティーノ監督(41)が大きな声で「YU〜YA〜!YAGIRA〜」と告げたとき、日本は深夜。「果報は寝て待て」とばかり、柳楽はぐっすり眠り込んでいた。受賞は、代わりに電話をとった母親から伝えられた。会見した柳楽は「本当はオレが家族に知らせたかったが、逆になっちゃいました」と笑った。
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是枝監督から祝福の電話を受け、喜びをかみしめる柳楽優弥
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「誰も知らない」にはオーディションで選ばれた。父親の違う4人きょうだいの長男役。母親に捨てられた現実と向き合いながら、幼い弟妹たちを支えていく演技は、チャプリンの「キッド」トリュフォーの「大人は判ってくれない」まで引き合いに出されて高い評価を受けていた。
コンペ部門のトップを飾った13日の公式上映。柳楽も現地入りし、タキシードに身を包んで赤じゅうたんを踏んだが、中間テストを受けるために16日に帰国していた。試験の結果は散々だったそうだが、代理でセレモニーに出席した是枝監督は「賞をもらったから、学校の先生も許してくれるよ」と電話で祝福した。
将来の夢は「サッカー選手か俳優」だったという。しかし、もう迷いはない。「こんな凄い賞をもらったからには俳優で頑張るしかない」と心に誓った。審査員の仏女優エマニュエル・ベアール(38)は「私の心からのキスを送ってください」と是枝監督にメッセージを託した。日本映画界にすい星のように現れた14歳。今後が楽しみな逸材だ。
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ブッシュ政権批判「華氏911」がパルムドール
ドキュメンタリーとして初の戴冠。ムーア監督は「この賞を米国とイラクの子供たち、全世界で苦しんでいる人たちにささげたい。世界はこれから変わっていく。僕は1人じゃない。イラクで死んでいった人たちの命が無駄にならないよう、これからも頑張るよ」と感激に浸った。
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「華氏911」でパルムドールを受賞したマイケル・ムーア監督(AP)
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米中枢同時テロ後、イラク戦争などブッシュ大統領の政策を公然と批判する内容。ウォルト・ディズニーが傘下の配給会社に圧力をかける問題に発展し「この映画は世界中で公開される。ひとつの国を除いてはね。でも受賞によって米国人も見られることは確実になった。(配給が)決まらなかったら驚きだよ」とまくし立てた。
ブッシュ大統領に対しては「一番笑えるセリフを口にしたのはブッシュだから感謝しなきゃ。プレッツェルを食べている時に知らせたら大変だよね」と“主演俳優”をやゆしながら、おどけていた。 |
パルムドール
(最優秀作品賞) |
「華氏911」
(マイケル・ムーア監督、米) |
グランプリ
(審査員特別大賞) |
「オールドボーイ」
(パク・チャヌク 監督、韓国) |
主演男優賞 |
柳楽優弥(「誰も知らない」日本) |
主演女優賞 |
マギー・チャン(「クリーン」香港) |
監督賞 |
トニー・ガトリフ 「エグザイルス」アルジェリア |
脚本賞 |
アニエス・ジャウィ、ジャンピエール・バクリ
「ルック・アット・ミー」フランス |
審査員賞 |
イルマ・P・ホール(「レディ・キラーズ」米国) |
「トロピカル・マラディ」タイ |
国際批評家連盟賞 |
「華氏911」 |
カメラドール
(新人監督賞) |
「Or」
(ケレン・イェダヤ監督) |
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