2007年09月04日 更新

ソソノは私のあこがれ…「朱蒙」主演ハン・へジン単独インタビュー

キュートな黒いミニワンピース姿で、さわやかな笑顔を振りまいたハン・ヘジン。日本のCMに出演したことも。男性ファンが急増しそうだ=東京・台場(撮影・大里直也)

キュートな黒いミニワンピース姿で、さわやかな笑顔を振りまいたハン・ヘジン。日本のCMに出演したことも。男性ファンが急増しそうだ=東京・台場(撮影・大里直也)

劇中では激しいアクションや乗馬にも果敢に挑戦したハン・へジン(c)ALL Rights Reserved by MBC 2006/7

劇中では激しいアクションや乗馬にも果敢に挑戦したハン・へジン(c)ALL Rights Reserved by MBC 2006/7

 フジテレビ系で昼に放送中の韓国大河ドラマ「朱蒙(チュモン)」の主演女優、ハン・へジン(25)がこのほど都内でサンケイスポーツの単独インタビューに応じた。高句麗を建国した英雄、朱蒙の生涯を描いた歴史超大作。チュモンを献身的に支えたヒロイン、ソソノ役を好演し「ソソノは素晴らしく強い方で私のあこがれの女性です」と笑顔。親日家でもあり、日本の好きな場所や食べ物、理想の男性像まですべて語り尽くしてくれた。

 長い黒髪にくっきりとした目鼻立ちの美女。記者の姿を見るなり、椅子から立ち上がって「よろしくお願いします」と手をさしのべてくれた。

 「チュモン」は高句麗の建国神話で知られる伝説的英雄、朱蒙の波瀾万丈の生涯を描く時代劇。韓国で歴代トップとなる35週連続視聴率1位、1月の最終回では視聴率52.67%をたたき出すなど数々の金字塔を打ち立てた怪物ドラマで、へジンは時代を見通す賢さと美ぼうを持ち合わせ、チュモンを献身的に支えたヒロイン、ソソノ役。大志遂行のためチュモンに助力することを決意し、後に朝鮮民族最初の女王になった意志の強い“鉄の女性”としても知られる。

 「韓国初の国母でありながら韓国の人たちはソソノについて知らない部分が非常に多い。素敵な女性であることを自分が演じることによって広めたいと思った。ソソノのためらわずに男の人と接することができる点や頑固なところが私と似てて親近感を覚えるし、逆境や困難にあたっても男性以上に落ち着いて対処する点はとても尊敬できる。ソソノみたいな女性になりたいと思いました」

 長い撮影期間で、一番の天敵は気候だったという。「四季を通じて撮影する中で時代劇の衣装は夏は汗を吸収せず、冬は寒い。しかも時間がタイトで1週間に2話分の撮影スケジュール。ほとんど徹夜の撮影で気候の変化はかなり辛かった」

 身ぶり手ぶりを交え、質問に真剣に答える姿に誠実さを感じる。公式来日は今回が初めてだが、プライベートでは何度もお忍び来日しているという。「東京しか来たことがないので大阪や地方都市に行ってみたい。以前、上野のパンダを見ようとしたけど雨で行けなかったので次回は必ず。新宿や原宿が好きで、食べ物は焼きおにぎりが気に入ってます」と瞳をキラキラ。日本の男性についても「すごく個性的で繊細な印象。私の好きなヘアスタイルで両サイドを刈り上げた短髪の人も多くて素敵だなと思った」とほおを赤らめ、理想の男性像については「自分の仕事に情熱を持ってる人、絶対です」とキッパリ。

 今後の予定は「年末か来年初めにドラマを通じて新しい姿をお見せしたい。今度は若者にアピールできるような現代的なものを考えています」。次はどんなへジンに会えるのか楽しみだ。


■ハン・へジン(韓恵珍)

 1981年10月27日、韓国・ソウル生まれ。ソウル芸術大学映画学科卒。02年、日韓合作ドラマ「フレンズ」でイ・ドンゴンの妹役として女優デビューし、日本でも話題に。05年、ドラマ「頑張れ、クムスン」で主人公のクムスンを演じ、KBS演技大賞・新人女優賞、MBC演技大賞・最優秀賞を受賞。同年にはコムロ美容外科のCMにも出演。06年、大ヒット歴史ドラマ「朱蒙」でヒロインのソソノ役を好演。他に映画「アーユーレディ?」(02年)、「達磨よ、ソウルに行こう」(04年)、ドラマ「御史 パク・ムンス」「ロマンス」(02年)など出演作多数。身長1メートル64。

★DVDも大ヒット

 1日に発売された同ドラマのDVD−BOX「朱蒙 第1章前編(1−12話)」(ポニーキャニオン、6枚組2万160円)は、出演者のインタビューなど特典映像付きで大ヒット中だ。

 一方、「−第1章後編(13−24話)」は、11月7日にリリース。こちらも撮影219日間のメーキング映像が特典映像として収録されておりファンは発売が待ち遠しい限り。全81話。