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ニュース
コウノトリ 自然の巣を撤去 感染症予防で
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保護増殖センター内のヒマラヤ杉で交尾する放鳥コウノトリ=豊岡市野上
県立コウノトリの郷公園は十二日、同公園付属保護増殖センター(豊岡市野上)内のヒマラヤ杉に、放鳥コウノトリのペアが運び込んだ巣材を撤去した。放鳥ペアが巣塔など人工物以外で営巣するのは初めてとみられるが、センター内の飼育個体への感染症などの予防のためで「やむを得ない処置」(同園)という。 巣材は昨年、同センターのケージ屋上で幼鳥一羽を巣立たせたペアが、今月初めごろから運んでいた。まだ完全な巣の形にはなっていないが、二羽はこの日も繁殖活動を見せていた。 この日は巣材を撤去するとともに、今後営巣できないように枝も切り落とされた。「かわいそうだが、全体のことを考えれば仕方ない」と同園。センターに舞い戻った雄は施設外の木に止まり、作業の様子をじっと見つめていた。 (大山伸一郎)
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