経済
新聞紙を再利用、靴の材料に 三木の資材メーカー
新聞紙を利用して作った靴素材を使ったサンダル=三木市別所町西這田、シグマ |
新聞紙を再利用した新素材を、革や布などののり付けメーカーのシグマ(三木市)が開発した。合成皮革のような手触りが特徴で、革ひも状に編んだものが、サンダルなどの靴に使われ始めている。同社は「阪神・淡路大震災後、生産がコストの低い中国に移ったが、面白い素材を作れば対抗できるはず」と力を入れている。(阿部江利)
■サンダル試作、販売へ 合皮並みの強度
新素材は、新聞を再利用したことから「エコスペーパー」と名付けた。一枚の新聞紙を表と裏の二枚に分け、水をはじくウレタン系フィルムを張り付けて織物状に仕上げる。強度は合成皮革とほぼ変わらないという。のりに塗料を混ぜることで色付けができるが、新聞のカラー面を使った無着色タイプも人気。
同社は一九八八年の創業で、革やウエットスーツ素材、布とレースなどを張り合わせる作業が専門。森岡良彦社長(65)が、第二次世界大戦後の物資不足の時代に、海外靴メーカーがチョコレートの包み紙を使って靴を作ったことを聞き、新聞の利用を思いついたという。
新聞紙が薄いため、作業の途中で破れやしわが出るなど試行錯誤を重ねたが、今年一月に実用化した。当初、国内の新聞で試したが、文字が読めるので模様として眺められる英字新聞を使ったという。
この新素材を使い、靴メーカー・CN-GLOBAL(グローバル)(東京)がサンダルを試作。カワノ(神戸市長田区)も四月初旬に同社の直営店「バークレー三宮店」での試験販売を目指してサンダルを制作中という。
森岡社長は「新聞模様をプリントした素材はあったが、新聞そのものを使うのは珍しいのでは」と話す。
(2/25 09:15)
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