米商務長官に中国系指名　前ワシントン州知事

　【ワシントン２５日共同】オバマ米大統領は２５日午前（日本時間２６日未明）、ゲーリー・ロック前ワシントン州知事（５９）を商務長官に指名した。ＡＰ通信が報じた。商務長官人事はこれまでに２人が指名を辞退し、オバマ氏の人選に批判が出ていた。ロック氏は上院の承認を経て就任する。

　就任すればチュー・エネルギー長官に続き、オバマ政権で２人目の中国系閣僚となる。米国製品の優先調達を求める景気対策法の「バイ・アメリカン条項」など、米国の保護主義への傾斜が懸念される中で手腕が問われることになる。

　ロック氏はワシントン州シアトル生まれの民主党員。東部の名門エール大やボストン大で学んだ後に政界入りし、中国系初の知事として１９９７年にワシントン州知事に就任、２００５年初めまで２期務めた。

　オバマ氏は昨年１２月、ニューメキシコ州のリチャードソン知事を商務長官に指名したが、同氏は献金疑惑で指名を辞退。その後に指名された共和党のグレッグ上院議員も、巨額の財政支出を伴う景気対策法を支持できなかったとして、今月１２日に辞退した。

(2/26 01:29)