関学大の学生ら、適正飲酒学ぶ　西宮のビール工場　

救急隊員から介抱の仕方について指導を受ける学生ら＝西宮市津門大塚町

　一気飲み、飲酒の強要はやめよう-。新入生の歓迎会などが多くなる四月を前に、関西学院大（西宮市）の学生らが二十四日、同市津門大塚町のアサヒビール西宮工場を訪れ、「適正飲酒セミナー」を受講した。

　セミナーは、同大アメフット部や硬式野球部などが所属する体育会と同社が協力して実施。大麻問題で大学生の逮捕が相次ぐ中、模範を示そうと、同日と二十六日の二日間で計四回開く。期間中、三十一部の主将や幹部ら約百人が参加する。

　セミナーでは、同社の担当者が、一気飲みや飲酒後の運動の危険性などをスライドを使って解説。その後、同市消防局の救急隊員が「意識の有無を確認する時は、手のつめの根元を強く押して反応を見る」などと指導。「反応がなければすぐに一一九番し、そばに付き添ってあげて」と呼び掛けた。

　飲み過ぎた際の介抱の仕方を学ぶ場面もあり、卓球部主将で三年の武川陽平さん（２１）は「嘔吐（おうと）物などでのどが詰まるのを防ぐため、体の向きを変えて気道を確保することを学んだ。未成年の新入生には飲ませず、強要もしないことを部内で徹底したい」と話していた。（堀内達成）

(2/25 10:10)