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福島県医大訴訟 仙台高裁で和解

大学側8500万円支払いへ

 出産時の不適切な処置が原因で次女が障害を負い、死亡したとして、福島市南沢又上河原の幕田智広さん(42)、美江さん(42)夫妻が、福島県立医大を相手取り、1億円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審は26日、仙台高裁(大橋弘裁判長)で、大学側が8500万円を支払うことで和解が成立した。

 美江さんは1995年5月、同大付属病院で分娩(ぶんべん)中に子宮が破裂。帝王切開手術に切り替えられたが、次女は仮死状態で生まれ、重度の脳性マヒとなり、4歳9か月で死亡した。

 1審・福島地裁は「破裂の危険性が高く、経過を注意深く監視していれば、避けられた可能性が高かった」として、大学側に約7300万円の支払いを命じた。大学側が控訴し、高裁が和解を勧告していた。

2009年2月27日  読売新聞)
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