丹波
マツタケ3カ所で確認 復活の森整備事業
山の手入れなどを行った林で生えたマツタケ=篠山市福住 |
丹波県民局が二〇〇四年度から三年間、実施した「丹波マツタケ復活の森整備事業」で昨秋、篠山、丹波両市の三カ所の林でマツタケの発生が確認されたことが十八日、報告された。収穫前にシカに食べられ、十分な調査はできなかったが、マツタケの人工培養の技術が確立すれば世界初。関係者は「再生のカギは山の手入れ。実用化に向けて研究を進めたい」と意気込む。(前川茂之)
篠山市網掛の四季の森生涯学習センターで十八日、「実践マツタケ増産講座」が開かれ、丹波マツタケ復活アドバイザーの樹木医、伊藤武さん(70)が報告した。
一九四〇年代、国内で約一万二千トン採れたというマツタケは、松枯れ病や里山の荒廃で激減。現在は四十トン程度まで落ち込んでいる。高級品のマツタケの人工培養は、これまでも全国各地で取り組まれてきたが、成功例がほとんどない。
同県民局は過去にマツタケが生えていた山林六カ所を選び、培養した丹波市産のマツタケ菌をマツの根へ接種。落ち葉の除去や雑木の整理などを進めたところ、昨年秋、篠山市の瀬利と福住、丹波市市島町岩戸で発生が確認された。篠山市曽地奥では菌糸が大きく広がっていた。
植え付けた菌から育ったマツタケとみられるが、シカに大半を食べられ、正確なDNA鑑定ができなかった。それでも伊藤さんは「山の手入れが、再生のきっかけとなったのは確実」と手応えをつかんだ様子。接種では樹齢四十-六十年の元気なマツを選定したといい、伊藤さんは「山の手入れだけでなく、一年ごとの山の入札を見直すなど、増産の努力をしてほしい」と呼びかけていた。
(2/19 10:20)
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