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牡鹿半島、東へ5メートル動く 東日本大震災で京大解析

2011年3月16日10時42分

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 東日本大震災で、震源に近い宮城県東部の牡鹿半島では陸地が東側に水平に5.2メートル動く地殻変動があり、沈降も1.1メートルあったことが、京都大の宮崎真一准教授(地球物理学)の解析でわかった。近畿地方でも3〜6センチ東へ変動していた。解析には国土地理院の観測結果を使った。

 今回の地震は、太平洋プレートが沈み込む境界でひずみがたまり、耐えられなくなった陸のプレートが跳ね上がって起きた。地震後、ひずみが解消された陸のプレートは伸ばされたような形で東に動く。また、プレート境界で地殻が上昇するため、内陸側は逆に沈降する。この沈降によって津波の浸水域が拡大した。

 地震がマグニチュード9.0と巨大だったため地殻変動は広範囲に及び、近畿地方でも動いていた。(瀬川茂子)

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