2011年3月16日11時37分
枝野幸男官房長官は16日午前11時15分からの記者会見で、「午前8時30分前後から、福島第一原発3号機から白煙が上がっているのを認識している」とした上で、「可能性として一番高いと思われるのは、格納容器から放射能を帯びた水蒸気が漏れていることだ」と述べた。
一方、東京電力によると、同日朝、3号機の使用済み燃料プールでも貯蔵水が沸騰した可能性があるという。3号機付近から上がっている白煙は、燃料プールの貯蔵水の可能性が高いとしている。
枝野長官は、正門付近の放射線濃度が午前10時すぎから急に上がってミリシーベルト単位になったため、いったん作業を中止して作業員を全員、一時退避させたことを明らかにした。経済産業省の原子力安全・保安院は放射線濃度の上昇と白煙の関係を調べている。