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 平成18年度の発掘調査が終了しました。
 現場説明会ではたくさんのご来場ありがとうございました!

 平成18年度の発掘調査は土庭園の北東部、北西部、園池北側の建物12(推定 経堂跡)周辺について調査を行いました。
 池の調査では園池北西部で山裾の導水路から池への水の取り入れ口が確認されました。導水路には角礫と砂利が敷き詰められています。北東部では南北朝期の改修と思われる園池3期の様子が確認されました。また、池の中からは漆椀や仏像の蓮弁などの木製品が出土しています。蓮弁は漆塗りで、一部金箔が残っています。
 建物12周辺では、過去の発掘調査で建物南側の礎石列が確認されており、今回は建物の大きさ等を確認するため、その北側について調査を行いました。残念ながら、建物12と思われる礎石は確認できませんでしたが、建物と、北側の僧坊域とを区画すると思われる溝跡が確認されました。この地点からは鎌倉時代〜室町時代のかわらけや青磁の小破片、瓦片などが出土しています。 

 
史跡樺崎寺跡の発掘調査は平成13年度以降、史跡整備のための資料を得ることを目的としてすすめられております。浄土庭園の中心となる園池の発掘調査が主で、これまでの調査で園池は創建期から江戸時代まで大きく4期の移り変わりがあることが確認されております。

園池北西部の

導水路

 

                

 

 

 

園池北東部3期のようす

                 

 

                                説明会のようす

 

 


樺崎八幡宮春季大祭が行われました!
平成19年4月15日(日)に樺崎八幡宮春季大祭が行われました。大祭に合わせて史跡樺崎寺跡発掘調査の出土遺物、写真パネルの展示を行いました。
樺崎八幡宮太々神楽(市指定)
   写真パネルの展示      出土遺物の展示


史跡樺崎寺跡 いよいよ保存整備が始まりました!

保存整備って?
 足利市では国史跡指定を受け、保存整備のための発掘調査や史跡の公有化等を進めています。土の中から発見されたお堂跡や浄土庭園はそのままにしておくと崩れて壊れてしまうため、土で埋め戻して保護する必要があります。ただ、埋めるだけではせっかく発掘調査して明らかになったものがわからなくなってしまいます。そこで、埋め戻した後もどんな建物跡が出土して、樺崎寺がどんな姿だったのかがわかるように表示し、説明板等でわかりやすく解説するものです。保存整備は発掘調査によるデータに基づいて実施されます。また、樺崎寺跡保存整備指導委員会、文化庁や専門家の指導のもと進められます。

 


どんな姿になるの? 
 樺崎寺は鎌倉時代初頭から足利氏の保護によって、中世を通じて繁栄していました。そのため、寺の姿が時期によって変遷しています。保存整備では鎌倉公方によって園池やお堂が新たに整えられた15世紀前半(室町時代)の時期の姿を目指します。この時期は園池やお堂の残りもよいため、そうした遺構を保護するためにもこの時期で整備します。史跡樺崎寺跡は今年度から山麓建物群の保存整備工事に着手し、順次浄土庭園や周辺整備を進めていく予定です。

 

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