同作は今年新設された新人・若手監督のための「コンペティション・パースペクティブ部門」にエントリー。２６日にモスクワ市内の劇場で記者会見と公式上映が行われる。

　海外の映画祭は初体験の草なぎは「ちょっと緊張してます」といいつつもうれしさで笑顔全開。５月にカンヌ国際映画祭のレッドカーペットを踏み、世界デビューを果たした木村拓哉（３１）から「名誉あることだから胸をはって行ってこい」と励まされたといい、「参加できる名誉を一瞬たりとも忘れないようにしたい」と語った。

　草なぎが機内に消えたその直後、何と、香取慎吾（２７）と稲垣吾郎（３０）の２人が搭乗口に出現。実はフジテレビ系「チョナン・カン２」（７月２、９日放送）とテレビ朝日系「ＳｍａＳＴＡＴＩＯＮ３」（７月３日）の“モスクワ映画祭特番”の収録のために同行するもので、「応援で剛くんを盛り上げたい」と元気に出発した。

　映画は最果ての街にあるホテルビーナスに集う傷ついた人々の物語。全編韓国語のセリフでウラジオストックで撮影された。３人は２７日夜に行われる授賞式を待たず帰国する。

　

★モスクワ映画祭での過去の日本映画の主な受賞歴★ 年 タイトル　と　監督 賞 １９６１ 「裸の島」（新藤兼人） 最優秀賞 １９６５ 「東京オリンピック」（市川崑） スポーツ連盟賞 １９６５ 「赤ひげ」（黒澤明） ソ連映画人同盟賞 主演男優賞・三船敏郎 １９７５ 「砂の器」（野村芳太郎） 審査員特別賞 １９９９ 「生きたい」（新藤兼人） 最優秀賞 ２００１ 「華の愛」（ヨン・ファン） 主演女優賞・宮沢りえ ２００２ 「ｂｌｕｅ」（安藤尋） 主演女優賞・市川実日子 ２００３ 「ふくろう」（新藤兼人） 主演女優賞・大竹しのぶ 特別功労賞・新藤兼人

■モスクワ国際映画祭　　世界１１大国際映画祭のひとつで、カンヌ、ベルリン、ベネチアの世界３大映画祭に並ぶ映画祭。過去の日本映画の受賞は別表の通り。今年は６月１８日〜２７日まで開催。メーンコンペに加え、今年から新人監督による「キオンペティション・パースペクティブ」が新設された。最終日にコンペ各賞が発表される。ただし、パースペクティブ部門の賞は最優秀作品賞のみで監督に与えられる。

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