コウノトリファンクラブ会長、柳生博さんと住民懇談　

豊岡の取り組みを称賛する柳生博さん（右から２人目）＝県立コウノトリの郷公園

　コウノトリファンクラブの会長を務める俳優の柳生博さん（７２）が十九日、県立コウノトリの郷公園（同市祥雲寺）で、コウノトリの野生復帰に取り組んでいる地区の住民ら約三十人と懇談した。

　柳生さんは日本野鳥の会の会長でもあり、愛鳥家として知られる。コウノトリの野生復帰事業では二〇〇六年、〇七年の放鳥式典で司会を担当。その後も折に触れ、豊岡を訪れている。

　懇談会には、地区内で放鳥ペアが繁殖に成功した百合地や戸島、コウノトリ育む農法に積極的に取り組む祥雲寺などの住民が参加した。

　初めに柳生さんが「今一番尊敬しているのは豊岡の農家の皆さんです」とあいさつ。育む農法に農家が自主的に取り組んでいるのが素晴らしいと称賛した。その後の懇談では、育む農法の耕作面積を拡大するうえでの課題、コウノトリが弱っていたら人間が手を差し伸べるべきか、などについて活発に議論が交わされた。（上杉順子）

(2/20 10:36)