脳内出血と肺の病気で昨年から入退院を繰り返し、今月、仕事に復帰したばかりの上方落語協会会長の落語家、露の五郎（７０）が１５日、大阪市内で近況報告を兼ねた復帰会見を行い、入院中に生死の境をさまよった“臨死体験”を告白した。

　入院中だった五郎は「閉塞性細気管支炎化肺炎」と「原発性マクログロブリンネシア」という血液の病気のため、３月２２日に「最悪の事態を覚悟してください」と医者から家族に連絡が入る危篤状態に。

　五郎は「真っ暗けのなかで、バイキンマンと、どつきあいしてました」と“病魔”と格闘していたことを鮮明に覚えているという。

　「夢に出てきたバイキンマンは、顔だけが黄色であとは真っ黒。髪の毛は逆立ってました。１列でヤリを持って、こっちに来るのを１人ずつ殴っていた」。そのバイキンマンを「すべて倒したら、目が覚めて…」回復に向かったという。

　現在は、足元はまだはっきりしないというが「口は大丈夫なので高座は問題ない」というまでに回復。月１、２回の通院で経過を観察している。前日（１４日）には京都・舞鶴で映画のロケに参加。６月７日には、大阪・あみだ池の和光寺で落語会を開催、ゆかりの「阿弥陀池」を披露する。

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