米投資会社リップルウッド傘下で経営再建中のコロムビアミュージックエンタテインメントが１５日発表した２００３年３月期連結決算は、シングル「もらい泣き」など一青窈＝ひとと・よう＝（２６）の作品がヒットしたことや合理化効果で、営業損益で２２００万円の黒字を計上、７年ぶりに黒字転換した。

　しかし、人員削減などのリストラ費用がかさんで１２億円の純損失となり、最終損益では１２年連続の赤字だった。売上高は、ＡＶ（音響映像）機器事業の譲渡などで４８．１％減の２９８億円だった。

　ストラウス・ゼルニック会長は「コロムビア再生は進んでおり、まだ不十分ではあるが、利益体質になった」と語った。

　０４年３月期は、売上高３１０億円、純利益３億円と、純損益でも黒字転換を見込んでいる。

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