【高松宮記念】メイショウボーラー、電撃的勢い

メイショウボーラー 〔本紙の狙い〕GI連勝(7)メイショウボーラー=写真=を本命に推す。ダート路線に転向後3連勝。GIのフェブラリーSを逃げ切り、一気に頂点に躍り出た。そのスピードとパワーは古馬になっていちだんと磨きがかかった。今回は6ハロン戦で芝はCBC賞(4着)以来になるが、いまの充実ぶりを見れば、何ら心配はない。逃げなくともレースはできるタイプで、2、3番手から直線で抜け出す。プレシャスカフェは重賞2勝を含み4連勝中。スプリント能力は高く、決め手は鋭い。カルストンライトオは前走後さらに上昇。単騎で逃げられればしぶとい。

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 《栗東》ダート・芝GI連勝を狙うメイショウボーラーは〔4〕枠(7)番に決まった。25日は角馬場調整で、変わらずの好気配。「(7)番? いい枠ですね。外を回らされるのが嫌だったので、大外にでもなったらとヒヤヒヤしていたけど、この枠ならね。力があるのは分かっているんだし、あとはなるようになるでしょう」と福永騎手はキッパリ。自信を感じさせる口ぶりだった。

 展開のカギを握るカルストンライトオは〔7〕枠(13)番。大根田調教師が抽選会場に駆けつけたのは枠順が決まった直後。それでも「おお、ええやん。これで少しは展開が変わるかな? 相手の出方次第やけど、まあゲートを出たらウチのが速いやろ」と実質的な逃げ宣言だ。

 「極端な枠だけは…」と話していたアドマイヤマックスの橋田調教師は、〔8〕枠(18)番に一瞬、「えっ…」と絶句。その後は気を取り直すように「決まったものは仕方ないですね。乗り役さんに任せます」と笑みを浮かべていたが…。馬は坂路で元気に15−15。「この馬にとっては普通キャンター。いい具合です」と状態には自信。

 好枠を引いたのは〔1〕枠(2)番のギャラントアロー。中村和調教助手は「いい枠を引けました。熱発明けですが、そういう時でも走る馬だし、あとは地力に期待」。坂路2本と熱発の影響は感じられない。

 阪急杯Vのキーンランドスワンは〔7〕枠(15)番。厩舎周りの引き運動を消化し「極端な枠でなければ大丈夫」と疋田調教助手。同3着ウインクリューガーは〔2〕枠(4)番。運動のみで、「枠はどこでも。体つきも幼さがなくなって、いい感じ」と松元茂調教師。

 中京巧者の〔3〕枠(5)番ゴールデンロドリゴは「偶数がほしかった。メンコを着用するので、いくらかは違うが…」と飯田雄調教師はため息。〔3〕枠(6)番タマモホットプレイはDWコース。「枠順に左右される脚質でもないしね。力を出し切れば差はない」と本田騎手は淡々としていた。

 2頭出し橋口厩舎は、クリノワールドが〔5〕枠(9)番でゴールデンキャストが〔7〕枠(14)番。「いい枠。〔5〕、〔6〕枠が良かった」とクリノの上村騎手。橋口調教師も「キャストは競馬がしやすい枠。前日にもうひと絞りしたい」と好感触。

 〔1〕枠(1)番スリージェムの平田調教助手は「揉まれない外枠が良かったのに…」とガックリ。〔2〕枠(3)番ワンダーシアトルは「デキはいいし枠順もいいが、ノドの具合次第」と湯浅調教師。〔4〕枠(8)番シルヴァーゼットの田所清調教師は「理想的な枠やけどまだ太め残り」。〔8〕枠(16)番キョウワハピネスは「内でゴチャつくよりはいい」と猿橋調教助手。〔8〕枠(17)番ブイヤマトの池添調教師は「力量差があるのにこの枠とは…。ロスなく進めたい」と弱気。

 《美浦》破竹の4連勝でGI獲りに挑むプレシャスカフェは、坂路で4ハロン69秒4と軽めに乗られて、気合乗りなどは申し分なし。「追い切りで速い時計も出たし、輸送もあるので1本で十分。特に心配することはないんじゃないかな? 爆発力は負けない」と小島良調教助手の手応えもかなりだ。13年にトロットスターで優勝した時と同じ〔6〕枠(12)番に蛯名騎手は、「馬が違うので特に意識はしないけど枠番としては問題ない」とにこやか。

 〔5〕枠(10)番ナイキアヘッドは坂路56秒2。「追い切りが遅かったからやったけど仕上がりは問題ない。もう少し内がよかったけどジッとして少しでも展開がゴチャつけば…」と古賀史調教師。〔6〕枠(11)番コスモラブシックは「枠はどこでも良かった。意外性のある馬だし、大きくは負けないはず」と稲葉調教師。

★中京競馬場の天候と馬場

 芝は先週に続きBコース(内柵から3メートルの地点に仮柵)。19日の三河特別(1000万下・芝1200メートル)が1分9秒3(良)で決着と、例年に比べて内めの状態が良く、時計的には水準級。26、27日とも好天の予報で、高松宮記念は良馬場が見込める。◎26日の降水確率=午前10%、午後0%。

 ◆施設整備課 「芝は3〜4コーナーとホームストレッチの一部に傷みがあるが、全体的には良好」

高松宮記念(27日、中京11R、GI、芝1200m、前日発売)
1 スリージェム 57 武幸
2 ギャラントアロー 57
3 ワンダーシアトル 57 石橋守
4 ウインクリューガー 57 吉田稔
5 ゴールデンロドリゴ 57 赤木
6 タマモホットプレイ 57 本田
7 メイショウボーラー 57 福永
8 シルヴァーゼット 57 池添
9 クリノワールド 57 上村
10 ナイキアヘッド 57 村田
11 コスモラブシック 57 佐藤哲
12 プレシャスカフェ 57 蛯名
13 カルストンライトオ 57 大西
14 ゴールデンキャスト 57 小牧
15 キーンランドスワン 57 四位
16 キョウワハピネス 55 安田
17 ブイヤマト 57 小池
18 アドマイヤマックス 57 武豊

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