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2005.11.21 更新

 

織田裕二の2年半ぶりの主演映画「県庁の星」製作会見

俳優、織田裕二(37)が20日、東京・成城の東宝スタジオで最新主演映画「県庁の星」(西谷弘監督、来年2月25日公開)の製作記者会見を行った。前作「踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」以来、約2年半ぶりの映画出演作。上昇志向丸出しのエリート公務員を演じる織田は、「僕が考えていた自分探しがテーマとなった作品です」と誇らしげに語った。

織田裕二と柴咲コウ(右)

過酷ロケでかなりお疲れ気味の織田裕二と柴咲コウ(右)。クランクアップまでもう少し!=東京・成城

過酷な撮影に真っ向から立ち向かっている織田の表情は、気迫と緊張感が交錯していた。

この日、撮影の合間に行われた会見に織田は、衣装の黒いスーツをビシッと着こなして登場。寝る間もないハードな撮影のせいか、頬がかなりシャープになっていた。

織田は「僕が考えている自分探しがテーマになっている作品。そのままでもいいし、自分を見つめ直すのもいいし、相手を思いやる気持ちが大切という映画です」と役柄を意識した厳しい表情で映画をPR。先月19日のクランクイン後の撮影を振り返り、「ネクタイをきっちり締めて奇麗な場所にいられたらいいですが、そうでない時は大変ですね」と苦労を語った。

スーパーのパート店員役の女優、柴咲コウ(24)は、黒髪を1つに縛り、赤いエプロンに白のカーディガン、黒ソックスとかなり地味な衣装で登場。役作りについて「(スーパーで)バイトしたこともあるし、レジをやったこともある。それを思いだしながらやってます」と意外な過去を告白。撮影については伏し目がちで「一日中撮影があったりすごく過酷。睡眠をいかにとるかを考えてました。(体調は)今は最悪です」と、表情はかなり疲れていた。

一方、初共演のお互いの印象について織田は「“女優”です。映画を見て頂ければわかる」と大絶賛。それに対して柴咲は「想像していた織田さん像より、はるかにまじめですごく紳士的でした」と本音で返した。

同作は、県庁のキャリアが研修先のスーパーマーケットで、官と民間のギャップを感じながら心を改革していく物語。前作「踊る大捜査線 THE MOVIE2−」で、興収約174億円という邦画実写映画1位となる大記録を作った織田だけに、同作での奮闘が期待される。

★超!過密ロケ

先月19日のクランクイン以降、関東近郊、香川、岡山で行われている撮影は過酷そのもの。柴咲によると、とくに今月1日から17日まで岡山県内のスーパーマーケットでの撮影は、閉店後に撮影が始まるため、昼夜逆転の生活が続いたという。スーパーが営業中の日中は、屋外でのシーンを撮影するなどほとんど寝る暇もなし。現在撮影は半分が過ぎたところ。12月中旬のクランクアップまで睡魔との闘いが続きそうだ。