あまたある書物の中から、私を惹き付けて止まないのは、『人生=旅』をひしひしと感じさせてくれるもの。
とりわけ、ダウナー系と言おうか、脱力系と言おうか、我が心の奥底に潜む『下降意識』をかき立てるような、
一泊五千円也の民宿にも似た捨て鉢な居心地を求めて、今日も古書街や図書館を彷徨い続ける。